• CSRレビューフォーラムが
    目指すもの

 

社会は変革期にある。

世界人口の激増、限りある資源、気候変動問題、枯渇する化石燃料と原子力をはじめとするエネルギー問題、行き過ぎたマネー資本主義、拡大する貧困・格差、テロ等の発生による社会の不安定化、自然環境破壊と生物多様性の喪失、利害が複雑に対立するステークホルダーと社会的ジレンマ・・・。このような持続的発展問題を、我々は勇気と知恵をもって克服していかなければならない。

このような中、経済同友会が2011年4月に発表した提言は、グローバル時代の企業経営のあり方について以下のように述べている。

「地球規模の環境問題・貧富の格差問題が顕在化し、日本が直面する課題は複雑さを増している。 (中略) グローバル時代にふさわしい社会的責任を果たすためには、物質的経済成長から環境・社会の持続可能性へと、価値観のパラダイムシフトが起きていることを認識する必要がある。こうした認識のもと、もはやビジネスは社会性を犠牲にすることで利益を生む存在であってはならない。企業は、本業を通じて持続可能な社会の実現に貢献し、 (中略) 社会と共生することに企業の存在価値を見い出していかねばならない。よって、グローバル時代の社会的責任経営は、これまでの20世紀型価値観から脱却し、人事・生産・財務など既存のビジネス戦略にCSRの視点を組み込み、経営の質を進化させることが重要となる。」 経済同友会 提言書「グローバル時代のCSR」

これは「経済成長」を中心とした社会のあり方から、「社会の持続可能性(Sustainability)」を中心とした社会のあり方へ大きく転換することを意味している。そして、この「持続可能な発展」という考え方への認識は、近年急速に世界へ広がりつつある。

このような社会の転換期に、企業が果たすべき役割と責任は何か。その一つの方向性を示すものが、2010年に発行された社会的責任に関する国際規格「ISO26000」である。

本規格は、「持続可能な発展にむけて全ての組織が果たすべき社会的責任」についての方向性を示した認証を必要としない「ガイダンス規格」であり、90を越える国々の6つのステークホルダー(消費者・政府・産業界・労働・非政府組織(NGO)・その他)の代表が、6年もの歳月を掛けて議論を重ねて策定した「持続可能な発展」にむけた組織の責任に関する「世界の共通認識と知恵の結晶(The Great Global Agreements)」と言える。

本規格は、組織が社会的責任を果たすためにいくつかの方向性を示しており、その基盤となるアプローチが、ステークホルダーとの継続的な対話を通じてステークホルダーの利害を把握し、配慮を重ねる「ステークホルダー・エンゲージメント」である。

CSRレビューフォーラムは、持続的発展問題と相即不離の関係にある経済活動の主体である「企業」と、持続可能な発展にむけて社会の声を代弁し、社会課題の解決に取り組む「市民組織(NGO、消費者団体等)」とのエンゲージメントを推進・支援することで、持続可能な発展にむけたCSRの推進、ひいては市民社会と企業との成熟した相互関係・信頼関係の構築に貢献することを目差している。

我々の趣旨に賛同いただけるすべての組織、および国民・市民とともに、持続可能な社会の実現と日本の再生にむけて、取り組んでいきたい。

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